お気に入りの刺繍作品が汚れてしまったとき、普段通りに洗濯をしていいのか気になりますよね。通常の洗濯と同じ洗い方は刺繍糸を傷つけ、縮む原因になってしまいます。刺繍模様が変形しないためには、正しい洗濯手順とちょっとしたコツを知っておくことが大切です。この記事では、刺繍が縮まないようにするための洗濯方法を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

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刺繍が縮まないようにするためのコツ

刺繍が縮まない洗濯のコツは以下の3つです。

 

• 洗うときに摩擦を少なくする
• 干す前に形を整える
• 乾燥機の使用は避ける

 

それぞれ詳しく解説します。

洗うときに摩擦を少なくする

刺繍糸は擦れる頻度が高いほど、糸の繊維が固くなって縮んでしまいます。洗濯機で洗ったり手洗いで強めに擦ったりをすると、刺繍糸が傷つく原因になります。また、刺激を極力少なくするためにも、刺繍部分に蛇口の水を直接当てないようにしてください。あらかじめ水を張った洗面器に洗剤を溶かしてから洗うものを入れ、やさしく押し洗いすることがポイントです。

干す前に形を整える

洗濯が終わったら、しっかりタオルドライをして形を整えましょう。元の大きさに戻してから乾かすことで縮み対策になります。形を整える際、強く叩いたり水気を振り払ったりすると刺繍を傷つけてしまうので、優しく扱いましょう。

乾燥機の使用は避ける

乾燥機で急激に乾かすと、刺繍糸は縮みやすくなります。刺繍糸の中には熱に弱い性質の素材もあり、特にウールの糸は乾燥機の熱によって縮む可能性が高いです。刺繍糸の素材はコットンやウールが多いので、見た目だけで判断できない場合は自然乾燥を選ぶ方が安心といえるでしょう。

刺繍作品を洗濯する手順

洗濯で刺繍が縮まないためには、以下の手順で行いましょう。

 

1. 中性洗剤を用意する
2. 優しく手洗いしてすすぐ
3. 乾いたタオルで水気を取る
4. 陰干しで乾燥させる
5. アイロンで仕上げる

 

それぞれ詳しく解説します。

中性洗剤を用意する

おしゃれ着用の中性洗剤は、刺繍作品の洗濯にも適しています。生地や糸へのダメージを減らし、縮みや色移りも防いでくれます。粉末洗剤は水温が低いと溶けにくいので、素早く混ざる液体タイプがおすすめです。

優しく手洗いしてすすぐ

水温が高いと生地や糸は縮みやすくなるため、洗濯の水は30℃以下が適しています。できるだけ摩擦が起こらないよう、やさしく押し洗いをして汚れを落とします。2回ほど水を替えてすすぎ、十分に洗剤を落としてください。

乾いたタオルで水気を取る

脱水をするために布を絞ってしまうとシワが取れなくなり、刺繍糸も縮んでしまいます。全体を押すようにしてある程度水気を切ったら、タオルに挟んで残りの水分を取ってください。タオルの上から軽く手を抑えていくと、しっかり水気を吸収するので乾きやすくなります。

陰干しで乾燥させる

自然乾燥がおすすめですが、直射日光は避けて、風通しの良い場所を選ぶようにしてください。紫外線を当て続けると縮みや色あせの原因になってしまうので、形を整えてから陰干しでしっかりと乾かします。

アイロンで仕上げる

刺繍作品によっては、最後にアイロンをかけると綺麗に仕上がります。下にタオルや布を敷いて、刺繍部分の裏側から素早くアイロンをかけてください。スチームは使わず、ドライの状態でシワを伸ばすようにしましょう。

丁寧な洗濯で刺繍作品を長く愛用しよう

洗濯で刺繍作品が縮まないコツは、手洗いの手順をしっかり守ることです。縮む原因となる摩擦を減らすために洗濯機や乾燥機の使用は避けて、丁寧な押し洗いとタオルドライの方法を取り入れてみましょう。刺繍作品は正しく洗うことで長く愛用できるので、縮まないためのコツを覚えて実践してみてください。